REPORT大学生実情レポート

成長するライブ配信サービス!大学生の活用状況は?
発行日:2023/11/31


大学生のライブ配信サービスを活用について

ライブ配信とはリアルタイムで動画を配信することで、テレビの生放送に当たるため「生配信」 と呼ばれることもあります。

コロナ禍を経て、自宅で過ごす時間の増加とともに、全世界的にライブ配信のニーズは高まり、日本で想定される市場規模の最大値予想では2027年に19兆6440億円とも言われています。

年代が若い程、視聴経験者が多い傾向があり、20代では6割以上が視聴経験があるといわれていますが、現在の大学生はどのように活用しているのでしょうか?

今回は、主に視聴者としての大学生のライブ配信利用率・活用方法について調査しました。

調査日 :2023年10月6日


調査対象:サークルアップに登録している大学生200名




▼9割以上がライブ配信の視聴経験があり

▼人気の配信内容は、有名人のトーク・雑談

 まず、現在のライブ配信の利用状況について調査しました。ライブ配信の視聴経験に対する質問には、9割以上の学生がライブ配信を視聴したことがあると回答しました。中でも、1週間に1回以上視聴する割合は24%、月に1回以上視聴する割合は45%という結果が得られました。

視聴内容に対する回答としては、回答した200名のうち有名人のトーク・雑談が145名と一番多く、続いてゲーム実況が59名、音楽・楽器演奏が46名と続いています。有名人のトーク・雑談は2番目のゲーム実況の2倍以上と強い関心を持っていることが明らかとなりました。


▼Instagram Live・YouTube Liveは認知度80%以上
 次に、各ライブ配信アプリの認知度の項目に対しては、Instagram LiveとYouTube Liveの上位2つはほぼ同数で、他の配信アプリとは大きく差が開いているという結果となりました。2つのアプリの大学生利用率は、Instagramで78.3%(男女別では、女子が90.8%、男子が69.3%)YouTubeで99.4%です(※)。SNSや動画配信サービスとしての認知度から数値が伸びたと考えられます。
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 ライブ配信(リアルタイム)を視聴するメリットの回答について多く見られたキーワードとして、「リアル」や「共有」、「質問」などがあげられます。

 配信者や他の視聴者と同じ時間を共有できることにより、双方向のやり取りを行うことができたり、他の動画コンテンツでは削られてしまうようなリアルな空気感を感じられることもライブ配信が人気な理由だと考えられます。

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 一方でデメリットについては、「タイミング」や、「視聴時間」、「スケジュール」などのキーワードが多くあげられました。タイパ(タイムパフォーマンス)を気にする学生にとっては、他の動画コンテンツに比べ視聴時間が長くなりがちなことや時刻に縛られることをネックに感じることが多いようです。


 今回のアンケート結果を踏まえると、学生はライブ配信について視聴時間や時刻の制約などタイパをネックに感じつつも、双方向のコミュニケーションやリアルな空気感を魅力に感じている様子がうかがえました。


 ライブ配信は、趣味から購買活動まで非常に多くの側面に影響を与えており、大学生にとって非常に価値のあるコンテンツとして定着してきています。このトレンドを踏まえ、効果的に活用することで大学生のハートを掴むことができるかもしれません。


※参考:大学生のInstagram利用率、8年連続で増加/YouTubeは過去最高に【東京工科大学調査】

    https://markezine.jp/article/detail/42436