現役大学生が抱く百貨店のイメージ
近頃百貨店では若者の好みに合わせたユニークな商品ラインナップや限定コレクションの販売、SNS映えする空間や体験を提供するポップアップストアの展開など、若者を取り込む為の様々な施策が行われています。また、オンラインショッピングとの連動や、SNSを活用したキャンペーンも、百貨店が、若者とのコミュニケーションを大切にしている証と言えるかもしれません。
このような様々な取り組みは、実際に若年層を代表する大学生にはどのくらい響いているのでしょうか。
今回は現役大学生が「百貨店に対して抱いているイメージ」と「あったらいいと思う店舗・サービス・イベント」を調査してみました。
まず初めに百貨店を食事や買い物等で利用したことがあるかについて調査してみました。

「利用したことがある」が95.8%と、ほとんどの学生がこれまでに何かしらで百貨店を利用したことがあることが分かりました。
次に百貨店に対するイメージをポジティブとネガティブに分けて調査し、ワードクラウドで可視化してみました。


回答を細かく見てみると、ポジティブなイメージよりネガティブなイメージの方が名詞(青字)が少なく形容詞(緑字)が多くなっており、サービスや品揃えがよく、高品質のものが売っているということは分かっていながらも、値段が高く入りづらいという、懐事情が決して豊かとは言えない大学生にとってはネガティブなイメージが先行しているように感じられます。
現役大学生に百貨店にあったらいいと思うサービスについて聞いてみた
最後にネガティブイメージを払拭するためにどんな店舗・サービス・イベントがあれば百貨店に行きたくなるのかについても聞いてみました。

店舗、サービス・イベントともに価格面に関する意見が多く見られ、やはり大学生にとって商品の金額が高いことが百貨店を利用するハードルを上げている一番の要因だと考えられます。
また長年愛されているというよりは今流行っているモノ・ヒトを取り入れた店舗やイベント・サービスを望んでいるようです。
百貨店業界に限らず近頃の大学生を取り込んでいくには、価格面に焦点を置きながら、日々変化する若者のニーズを正確に捉え、流行を取り入れていくことが鍵と言えるかもしれません。