その趣味、誰の影響?大学生に聞いてみたら意外な答え
先日、「20代のマラソン人口が増加している」という記事を目にしました。また、サウナに通う“サ活”や”シール交換”などの広がりも含め、最近の若い世代の趣味は多様化しているように見えます。
一方で、趣味の広がりを語る際はSNSや友人の影響に注目しがちですが、近年は親子で同じ体験を楽しむ“親子仲良し”も増えていると言われています。そこで今回は、大学生が今ハマっている趣味と、その始め方を調査し、特に「親の影響」がどの程度あるのかを調査しました。
◆調査概要
※Z世代に特化したクイックリサーチサービス「サークルアップ」に登録している大学生が対象
※調査期間:2025年12月2日~12月9日
※回答数:200(男性100、女性100)
今一番ハマっている趣味と、始めたきっかけ
Q.あなたが今一番ハマっている趣味を教えてください。(単一回答)
※()内は回答数
Q.その趣味を始めたきっかけを教えてください。(複数回答可)
※()内は回答数
はじめに、「今一番ハマっている趣味」と、その趣味を始めたきっかけを聞きました。
「今一番ハマっている趣味」のジャンルでは、スポーツ・運動(19.5%)が最多で、次いで音楽・映画・アニメ鑑賞(16.5%)、音楽鑑賞(ライブ含む)(14.5%)、旅行・おでかけ(12.0%)が続きました。大学生の趣味は、身体を動かす体験型の趣味と、鑑賞や外出を中心とした余暇型の趣味が両立している構図が見られます。
一方、趣味を始めたきっかけを見ると、「なんとなく自分で始めた(37.0%)」「友人・部活サークル(34.0%)」「SNS(24.5%)」が上位で、表面的には“自分発・同世代発”が中心に見えます。親を直接のきっかけとして挙げた割合は「親がやっていた/親に誘われた(9.0%)」と高くはありませんでした。
親の影響は「ある」が過半数。きっかけと実感にズレ
Q.あなたは、自分の趣味に親の影響があると思いますか?(単一回答)
※()内は回答数
Q.親と一緒に楽しんだことのある趣味をすべて教えてください。(複数回答可)
※()内は回答数
しかし、「自分の趣味に親の影響があるか」という質問では、「影響がある」と回答した人が52.0%(「とてもある」12.0%+「ある」40.0%)と過半数に達しました。趣味の開始要因としては友人やSNSが目立つ一方で、本人の実感としては「親の影響も受けている」と捉える学生が多数派となっています。
この「(趣味を始めた)きっかけ」と「趣味への親の影響実感」のズレは、親の影響が「始めさせた」という直接的な形だけではなく、日常的な接触や体験の蓄積として作用している可能性を示しています。
親子の共有体験は幅広い。「教える」より「一緒に体験する」
その傾向は、親と一緒に楽しんだことのある趣味にも表れています。親と一緒に経験した割合が高いのは、旅行・おでかけ(59.5%)、音楽・映画・アニメ鑑賞(40.5%)、グルメ(33.5%)、音楽鑑賞(30.5%)、スポーツ・運動(30.0%)、アウトドア(30.0%)などで、親子での共有体験が幅広いことが分かります。
ここから、親は趣味を「教える」よりも、一緒に出かける/一緒に観る/一緒に体験するという形で、趣味の選択肢を子どもに自然に提示していると考えられます。
自由回答に見る「自然な影響」
親の影響を感じた理由・エピソードを聞くと、その“自然な影響”が具体的に語られました。たとえば、
「親が好きな曲を車で流して聴くようになる」
「同じアーティストを好きになることがある」
「親に勧められた映画を視聴することなどがあった」
「テニスは親がしていたことがきっかけで始めた。音楽の趣味も似ている。」
「野球観戦 親が連れて行ってくれた」
といった声が見られ、家庭内の環境や親子の行動が趣味形成に結びついていることが伺えます。
今回の調査では、大学生の趣味は「自分で始めた」「友人やSNSがきっかけ」といった同世代要因が目立つ一方で、親の影響を受けていると感じる学生が過半数に達することが分かりました。親の影響は、直接のきっかけとして表れにくい反面、親子での共有体験や家庭内で触れてきたコンテンツを通じて、趣味の土台として作用している可能性があります。
若者の趣味を理解するには、「今流行っているもの」だけでなく、家庭内で共有されてきた経験や、親子関係のあり方にも目を向けることが重要です。