今年の学園祭はどうなった!?
200キャンパス以上を調査
コロナの感染者数が急減し、街の活気が徐々に戻りつつある中、対面授業が増えた秋以降はキャンパスが大学生で賑わう様子が見られるようになりました。
昨年はほとんどの大学で中止やオンライン開催となった学園祭も、今年はいくぶんか持ち直していたようです。
弊社で、例年の学園祭来場者数などを基準に抽出した全国210キャンパスの昨年と今年の学園祭形態を調査したところ、このような結果になりました。

中止が60.5%から16.2%に大幅に減った一方、リアル開催が2.4%から21.4%、「ハイブリッド」とも呼ばれるリアルとオンラインの併用掲載は0.5%から15.2%と増加。オンライン開催の比率も増加していますが、80%以上がなんらかの形で開催にこぎつけているというところに、学園祭実行委員会や大学関係者の方々の努力の跡がうかがえます。
大学学生のホンネは?
とはいえ、リアル開催であっても来場者数を制限したり、学内関係者のみに参加を限定したり、来場には事前予約が必要だったりと、制限をしていた大学も多く、やはり大方の学生は大なり小なり不満があった様子。
大学サークルプラットフォームアプリ「サークルアップ」で取ったアンケートでは、自分の大学の今年の開催形態に対し「不満がある」と答えた学生は「妥当」と答えた学生の2倍に達しました。

不満の中身を深掘りしていくと、「高校生の時に行ったオフラインの学園祭に入学後は見てもいないから」「1回もできていないから」「高校最後の文化祭もなくて大学もまだそんなに行けてないので、大学でできた友達と思い出を作りたい」など、いまだ一度も本来の学園祭を経験していない1~2年生の痛切な思いが伝わってきます。
折しも先日、文部科学省による調査結果が公表され、83%の大学が後期授業の7割以上を対面授業とすると回答したようです。(※)
今後もこの傾向が続き、来秋には華やかな学園祭が各地で開かれることを祈ります。
※参考:大学の後期授業 7割以上対面は8割超 コロナ禍で学生支援進む