REPORT大学生実情レポート

学生向け学内広告媒体をご紹介!
発行日:2018/08/01

 前回は「学生向け広告について抑えておきたいこと」について書きましたが、今回は、具体的に広告の種類を、我々ユーキャンパスの媒体以外の他社のメディアも含めて、極力公正にご案内したいと思います。

大学内には主に授業を行う講義室(教室)、図書館、食堂や売店、ラウンジやトイレ、更にグランドや体育館、部室のあるクラブ棟等で構成されています。

私が起業した18年前は、大学内で宣伝できる『大学内メディア』と呼ばれるような広告媒体は確立されていませんでした。
今や上場している旅行会社も、創業時には、大学内でゲリラ的にポスターを貼って、剥がされたら貼りに行くという大学職員とのいたちごっこをして、出入り禁止になっていたという逸話があったり、テレビCMでお馴染みの大手家庭教師会社も、大学生のふりをして学内に入り込み、大学の食堂で家庭教師登録の営業をしていた、という伝説もあったりします。

2005年に、大学生協が学食トレイにシール型の広告掲載を始めたころから、審査を通せば大学内で広告ができる実績ができ、2006年にコピーの裏面に広告を入れて無料でコピーができる『タダコピ』がサービスを開始したことで、マーケットが確立されたという印象があります。

大学と言っても約262万平方メートルの敷地面積のある九州大学の伊都キャンパスから、1ヘクタールにも満たない大学まであります。ここでは、大学内のロケーション別に広告媒体を解説していきます。ここでは、大学内のロケーション別に広告媒体を解説していきます。

学生 広告

・学食
 学内での広告で、もっともクライアントのニーズが高いロケーションは、学食です。相変わらずサークルによる席取りが禁止になっているなど、大学生のたまり場であることは昔と変わりません。
この食堂で展開できる広告メニューの代表格が『学食トレイ広告(学食トレーマット広告)』です。
今や、全国約250キャンパスで実施実績のある、学食のお盆にシール型の広告を貼るメディアです。その内、約160キャンパスは、大学生協が運営しています。
小売業もしている大学生協で取り扱いのない商品や、競合になる商品は、掲載ができません。大学生協のある大学は国公立が多く、審査こそ厳しいですが、全国の大規模な大学で、広告展開ができます。弊社は、大学生協以外の約90キャンパスの大学や民間食堂の広告窓口になっているので、競合という理由で、審査が通らないことが少ないのが、特長です。
 その他にも、三角柱のPOPを卓上に置く『学食POP広告』も全国90キャンパスで実施ができます。当初は、大学生がPOPを解体してしまったり、落書きされてしまったりを心配して、弊社では販売に消極的でしたが、最近の大学生はエコに関する意識が高いのか、破壊されるようなことはないようです。また、弊社の営業担当が、独自で開発した『券売機ポスター広告』や『学食ポケット広告』も首都圏を中心に約25キャンパスで展開ができます。
 また、最近は、大学生協の食堂や売店にデジタルサイネージのメディアが設置してあります。DNPとTBSが共同で運用しており『キャンパスTV』という媒体名で全国約80キャンパスの生協で展開しています。
 最近では東海圏を中心に、生協以外の『T-STYLE』というサイネージメディアが都内でも設置を始めました。こちらは大学生協とは無関係に大学の情報配信をする予定です。

学生 広告


・売店
 学食に次いで広告主から高いニーズがあるのが、学内の売店になります。
大学生協だけでなく、個人商店の文具店から、コンビニや、大手の書店が書籍と合わせてカップ麺などを販売している売店等もあります。
 山奥にある大学では、学食も並ぶし、周辺の食堂までも時間が掛かるので、売店でお弁当やカップ麺などで昼食を済ます学生も多いです。その際に間伐材や端材等で作った割りばしの箸袋に広告の入った『エコバシ』というメディアがあります。『エコバシ』は現在全国約340キャンパスで実績があります。
 弊社では、ポスターをキャスター付きのボードに入れて、ラックと一体型にした『アドボード』というメディアを売店や食堂を中心に首都圏30キャンパスで展開しています。
 また、広告媒体ではありませんが、学内でセールスプロモーションをする『学内キャンペーン』も全国約140キャンパスで実績があります。教習所や着物レンタル業者等は日常的に行っていますが、タッチ&トライや、飲食の試供品等は一人暮らしも多い大学生には人気があるようです。
学生 広告


・書店
 大学内でメディア展開をする弊社のスタッフが、大学に訪問する度に訪問するのが、学食と売店と、書店になります。ただ、売店はあるけど書店はないという大学も多く、教科書販売の時期だけ、大手書店が仮店舗を出店して販売すること、もままあります。逆に書店がある大学は、ある程度の母数がある大学、という目安にもなるかもしれません。売店や書店にB2サイズまでのポスターを1カ月間掲載する『キャンパスポスター』は最大約400キャンパス以上で実績があります。
また、書店を購入した時に、本や教科書をいれる袋の外面に広告を印刷したり、袋の中面にチラシを同梱したりできる『書籍袋広告』も学内広告なるメディアが確立される前からある媒体です。派生して『本のしおり広告』や『ブックカバー広告』もあります。

・ラウンジ
  実は、数年前に大手広告代理店が、全国の大学生に「大学内でどの広告を一番見かけるか」というアンケートを取ったことがあります。当時はまだ学内広告の実施できる大学が少なかったこともあるかもしれませんが、結果、一番広く支持されたのが、『ラック』でした。ラックの所有者は、大学の管財課であったり、大学生協であったり、売店であったり、あるいはリクルート社であったりと様々ですが、ラックが置いていない大学は、まずありません。ただ、所有者が異なるため、設置場所も大学生協の場合は、店舗の前、大学であれば、ラウンジや学生課や就職課の前など多岐にわたります。600校以上の大学を回った私の経験では、かなりの小規模校では食堂や売店がないキャンパスもありますが、たいていはラウンジに学生向けの情報が集中しており、ラックが設置してあります。
ただ、その中身を都度審査にかけた広告物として扱っている大学は少なく、弊社と協力会社と合わせて、東名阪を中心とした200キャンパスに止まります。通常のラック掲載は、合宿免許や教習所のパンフレットを掲載して、大学生協や売店で受付をするとマージンの入る成果報酬モデルで、広告ではありません。よくお問い合わせはいただきますが、新規参入の障壁も高いです。
学生 広告
 さきほど学内広告が2006年頃から認知されたと書きましたが、上述の『タダコピ』は、設置場所が、ラウンジや売店や学生課前など、多岐にわたるので、ロケーションで絞るのは難しいメディアです。試験前やサークル勧誘期間など、学生がコピーをするニーズから考えるとメディアの選定がしやすくなるかもしれません。『タダコピ』も全国約140キャンパスに設置してあります。
『タダコピ』の広告費で運用費用を賄って、大学生に無料で提供するというビジネスモデルは一時期我々の業界でも増えました。学生名刺の裏に広告を入れたり、サークル勧誘のチラシ裏面に広告を入れたり、ルーズリーフのフッター部分に広告を入れたりと、多くのメディアが盛衰を繰り返しましたが、設置するだけのモデルは、大学生も無料だとまとめて持って行ってしまうので、広告効果が測れなかったようです。ノートに広告を入れて無料にした『0円(応援)ノート』は約110キャンパスで展開していますが、最近は高校の先生から手配りをするモデルの方が、好評だそうです。

・図書館
 大学生がどれだけ図書館を利用するか、広告会社の視点からすると、あまり魅力はありませんが、日本経済新聞社等、各新聞社が『写真ニュース』を大学内に掲載して、写真の下部にあるラックからの広告費で運営しています。図書館前やラウンジ等で設置していることが多く、弊社が把握しているだけでも全国で130校程度設置しています。
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3.実績について

 ここからは、学内に広告媒体があるわけではありませんが、実際に試みた実績だけを取り上げます

・講義室

実は、講義室(教室)がメディアとしては一番いいのではと考えたことがあります。授業が始まる前の講義室の机上に全部チラシが置いてあれば、それは見てもらえるだろなぁという発想です。もちろん、そんなことを大学が許す訳もなく、ごみも出るし現実的ではありませんが、向こう見ずなある学生団体が、某大学で実際にやったことがあります。彼らが主催するイベントの告知をするために空き教室を回って、全席にチラシを置きまくったそうです。もちろん、二度としないと誓ったほど、こっぴどく大学から叱られたそうですが。

・トイレ

 同じくトイレも大手居酒屋チェーンがやっているように、じっくりと見ることができる場所なので、広告会社の視点では、魅力的なロケーションです。トイレットペーパーに広告をいれるメディアが出たこともありましたが、場所柄、大学内では継続していないようです。

また、女子大のトイレの鏡に某化粧品会社がシールを貼りまくるという、考えただけでも恐ろしいプロモーションがあったそうですが、翌日には全部剥がされて、当然広告主にも大学からクレームが行ったそうです。当たり前ですが。

 

・部室/クラブ棟

 部室に行くと入口にチームウェアを作りませんか、というチラシや、合宿所の案内パンフレットなど、部活やサークルをターゲットにした企業の広告が挟まっています。大学側は、許可なき関係者以外の立ち入りを禁止しており、最近では防犯カメラを部室棟に設置している大学も多いです。当然、許可のない営業活動は禁止されているので、我々は部活やサークル向けのアプリ『サークルアップ』というアプリを通じて学生にオファーを出しています。

 

学生広告


4.まとめ


学内と言っても学生が集まる場所は、目的によって様々。
訴求したい商品や内容によって、学食や売店、書店などロケーションによって今や選択できる時代。
教室やトイレ、部室など無許可での広告はNG。
我々のような学生向けを専門とした広告会社を通じて審査を通した上での広告をご検討ください。

学生向けプロモーションのユーキャンパスでは、お客様のご要望に合わせて、
ターゲットの選定や広告戦略をご提案差し上げます。
是非お気軽にご相談ください。


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