フッ軽大学生の「ハレ」消費
「大学生はお金がないし、使わないのでは」
打ち合わせの中でよくこのような言葉を耳にします。
確かにアルバイトの給料や仕送り、奨学金が主な収入源となっている大学生の生活は決して楽ではないでしょうが、かといって常に堅実かというと、そうとも言い切れなさそうです。
先日、あるイベントサークルの大学生と流行りのパンケーキについて交わした会話です。
私「美味しいとはわかっていても1,500円や2,000円出せる?」
大学生「それぐらいの値段なら毎日食べるわけじゃないし、気にしないですね。」

このように、話題の店や場所、イベントにすぐに飛びつく行動を若者言葉で「フッ軽」(フットワーク軽い)と言うそうですが、最近の大学生には、ここぞという場面では出費を惜しまない傾向があるように思えます。
実際、このような傾向は数字にも表れています。
昨年10~11月に全国17,000人の大学生を対象に実施されたアンケート調査によると、1ヶ月間の生活費の中で貯金に回す金額がここ5年間で最高の15,645円となった一方、半年間で使った旅行代や衣装品代などの特別費もここ5年間で最高の194,900円になりました。
貯蓄の目的としても「旅行やレジャー」が前回調査の2011年から5.7%増加の28.4%となり、普段は財布のひもを固くしておいて、『ハレ』消費は思い切る大学生像が伺えます。
これからの季節は学園祭やクリスマス、春休みとイベントが目白押し。
大学生の『ハレ』消費が盛り上がってくることが予想されますので、できるだけ先手を打ってアプローチしておくことが重要かもしれません。
(データは大学生協(全国大学生協連)2013年調べ)